通常特殊素材を使いながら木材の感触を残そうとすると、ラケットの内側に特殊素材を配置したり、
厚みやラケットのウエイトを維持するために5枚合板に特殊素材を挟むのが一般的。
これに対して7枚合板のフォルティウスFTがベースとなるこのラケットでは最上層木材は縦目、
2層目は横目であり、その木目に沿うようにDUAL WEBが配置されている。
最も飛びに影響する最上層と2層目の間に、DUAL WEBを挟み込むことで、厚みやウエイト、
木の挙動や性質の変化を最小限に抑えながら、さらには打球音においても木材の持つ爽快な
鳴りの良さをそのままに反発性能のみの向上を実現させてたのは、ベースとなる
フォルティウスFTのヒノキの挙動を活かす設計が基となっている。
プラスティックボールのやや硬い感触を木材の感覚で受け止めながらカーボンに対抗しうる
反発力を併せ持った特殊素材ラケット「フォルティウスFT ver.D」を、ぜひ体感してもらいたい。
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弾力性は、やや低い。強度は、柔らかすぎず、硬すぎない。
人工乾燥時は、変形も起こりにくい。比重は高めで、
材質的にはしっかりとしている。 -
強度はそれほど高くないが、柔らかいので、成型しやすく、軽量。
また乾燥しやすく、乾燥前・乾燥後にひび割れ・反りなどの変化も起こりにくく、
反発は落ちるが、ソフトな打球感の演出に一役かっている。 -
木目が細かく、ゆがみや縮みが少ない上に、弾力性が高い木材。
比重が軽く、強度・耐久性・湿気に強く加工しやすい。
水に強いのも特徴のひとつ。薄くスライスされた状態の檜は、
強さはそのままに「しなやかさ」が際立ち、しっとりとした打球感を生み出す。